歯医者終了でほっとする

最近の読書生活

太陽の塔 (新潮文庫)

太陽の塔 (新潮文庫)

D.T.こじらせてる、頭でっかちで妄想炸裂な理系男子の物語。しかしファンタジーノベル大賞受賞作です。私の中ではファンタジー=空想・幻想ですが、この小説はそんな生易しいものではなく、ファンタジー=妄想になってました。それもこれも主人公を含め、ここに登場する男子(メインはあくまで男子)はある意味男気爆発ですが、もれなくいい具合にアホで自意識過剰で、非モテ道を爆走中の愛すべきお莫迦さんたちなのです。そんな男子が繰り広げるばかばかしく、おかしくも哀しいアオハルユースな日々。でもそれはそれでずいぶんと楽しそう??って思わせる世界があるので不思議。エピソードがいちいち愉快でよろしいです。解説で本上まなみも書いてたけど、主人公が元彼女のことを「さん」づけでよんでしまうところはせつないなー。

また舞台がほぼ左京区っていうのもぱっちしはまってます。百万遍東大路通りや、叡電沿線の風景など、あの界隈のいやに独特な空気や雰囲気がえらく生々しく描かれてて、程度の差はあれ、こんな人左京にはいくらでもいるんとちゃう?ってすごい思った(笑)。お話は濃いけどくどくなくおもしろいし、終わり方もほろりと良いし、くすくす笑いながら読める本でした。でもこんなん周りにいたらウザいなー(笑)。

AERA DESIGN 「ニッポンのデザイナー100人」

AERA DESIGN 「ニッポンのデザイナー100人」

去年出たのにはgraf野田凪、間宮吉彦など、「ニッポンデザイン」を担う若い人も載ってましたが、
AERA DESIGN vol.2 「ニッポンをデザインした巨匠たち」 アエラムック

AERA DESIGN vol.2 「ニッポンをデザインした巨匠たち」 アエラムック

今回は巨匠ですよ!巨匠!どちらも読み応え十二分です。そういえば、この1ヵ月くらいで佐藤可士和表紙(または特集)がえらく多くないですか?気のせい?