「THE LONG SEASON REVUE」

見てきました。スペシャライジングサンの「WEATHER REPORT」のイントロ聴いたときの、あの衝撃はすごかったし(ほんと泣きそうになった。また北海道のあの時間の空の色も)、去年のライブもチケット取れなかったし、なんだかんだでちょっと楽しみに行きました。

でも前半はなんだかいらいらした。だってライジングサンの映像は微妙やし(俺なりのこだわりかもしれないけど、きれいな夕焼けわざとぼかしたり、最後ステージ上ではメンバー紹介して盛り上がってる場面で、音は使ってるのに映像は誰もいないステージ裏を映してて、いやいや!ステージ見せてよ!って思ったわ)、その後のライブシーンでも、盛り上がった瞬間や、すごくいい瞬間でぶちっときられるし…(bonobosの蔡くんがめっちゃ気持ちよさそうに歌ってる途中で切ったときが一番ありえんと思った)。

また切られたあとには、え?そんなのよりライブの映像が見たい…っていう短編の映像が挟み込まれて(大森南朋は何のために出てきてるのか全く意味わかんなかったよ)、ライブ以外の映像はあんまりいらないので、それよりとにかくちゃんと音楽を聴かせてよってもやもやした(私がエゾも去年のライブも見てなかったから、っていうのがあったかもしれないけど)。もちろんステキな場面も多かったですよ。UA(私はこの人が歌うフィッシュマンズがいちばんすきかも)やキセルの場面、永積タカシの歌う「いかれたBaby」でのすごく幸せそうな会場の雰囲気とか。

でも、後半「LONG SEASON」がはじまってからは、前半のもやもやした感じは吹き飛んで、これ見れただけでもこの映画見に来てよかった!と思いました。欣ちゃんとASA-CHANGの掛け合いは、ほんとうにほんとうにすごかった。欣ちゃんのドラムはすごいとしか言いようがないけどすごい。またいい顔してたたくしね。最後にこだま和文まで参加しての「チャンス」はあーライブで聴きたかった!って気持ちでいっぱいになりました。

でも何よりも、さとちゃんが出てくる場面(一番最後のライブの映像なんか特に)にいちばんもってかれたけど。もってかれるよねそりゃ。クワトロやチキンで見てたライブが懐かしくなったり、当然だけれど欣ちゃんと譲くんは年とったねーって思うのに、さとちゃんの印象はずっとあのころのままやし、画面の笑顔を見るとちょっとせつない気持ちになったりしました(でも帰り道、一緒に見てた友達に「ライブの時も、よくあの笑顔にだまされそうになったけど、あの口の悪さで現実にもどったやんねー」って言われて、確かに…って思った)。

なんだかだらだら長くなりましたが、欣ちゃんのドラムに譲くんのベース。木暮くんとダーツさんのギターにHONZIのバイオリン、沖さんのオルガン。音だけ聴いてても気持ちよすぎて、ああライブ行きたかったってすごく思ったのと、でもやっぱり佐藤くんがいてのフィッシュマンズってのはあるかもしれないって思ったりと不思議な感じでした。まあライブの機会はまたありそうだし、小難しいことはおいといて、フィッシュマンズの音楽を聴いて幸せな気分になれる場(どんと祭りみたいな感じかな)があるのはいいと思いました。ほんと好き勝手な感想でした!