3日目 7月30日(日)

最終日。前日鼓童を見たいって言ってたので間に合うように起こされる。うーん足が重い…。でも最後の日は朝から快晴で心もハレバレ。空もすっきり青いし、朝からビールがうんまいぜ!

グリーンの木陰にシート広げて、お粥やスイカ食べたりして見てました。これが朝から凄く良かった。早起きして大正解。まっとうにかっこよくて、真剣に太鼓と向き合ってはった。わりと前方側で見てたので、すごい迫力でした。

  • THE REFUGEE ALL STARS OF SIERRA LEONE

民族衣装に身をかためた(全員が着てない適当さもいい)アフリカのおっちゃんたちが奏でる、ゆるくて力強くて楽しいレゲエ/ダンスミュージック。途中MCで「peace」って言ってて、内戦をしていた国の人だから(実際ステージにも片腕の人いたし)、その言葉にとても重みがあってなんかぐっときた。あー私はこんな青空の下でのんびり音楽を楽しめて、ほんま幸せやなーとか思ったり。
ステージ上はえらい楽しくやっていたので、背景を知らなかったら難民だったなんて絶対わかんなかっただろうし(バンド名から難民オースルターズだけど)、「オドリマショー」とかって日本語MCでみんなの笑いをとったりと、ほんとピースフルなステージでした。こういうバンドがグリーンに出て、普通に盛り上がるところが、フジの素敵なとこやと思います。

その後はライノセラス見るためにホワイトへ移動。最終日の午前から昼過ぎくらいまではほんと暑くて、始まるまでところ天国の川っぺりで、川に足を浸したりしつつ涼む(同じ考えの人多数で、足湯みたいになってた)。

  • rinocerose

のんびりした後は、やっぱり踊りたいよね〜とかって、スコーンと抜けた青空の下踊る踊る。気持ちいい!入れ替わり立ち代りのvoの中ではアフロの人が、声は高いし動きもヘンで一番良かった。ちょっと古くさーい音やキャッチーなメロディ。なんだか少しズレてるとこが、逆に良くて、ほんとFunky!Funky!Music!でした。

終わった頃には、すでにホワイトからヘブンへ向かう道が混み混みやったので、早く行ってお茶でも飲んどくー?とかって移動。絶対に人増えるし、後ろでゆっくり見ようってことでボードウォークの出口の横らへん(お店のバックヤードみたいなとこ)でビール飲みつつのんびり待つ。早く行ったのも、後ろのスペースあるとことにいたのも正解だった。着いた時点ではそこまで混んでなかったけど、この後も人はぞくぞくと増えて、始まる前には激混み。ヘブンにまるでそぐわない殺伐とした雰囲気になってた。

野外で見るなんてかれこれ何年ぶりだろう。あー音が空にとけてくよー気持ちよいよーって思う瞬間は度々あったけど、正直もう「フィッシュマンズ名義」のライブはいいやと思った(ヘブンマジックを期待した、私が間違っとった)。思うところはいろいろあるけど、ゆるいステージとぬるいステージはやっぱり違うと思うよ。あーでもUAは別格だった。ほんとに素晴らしかった。

で、終演後もヘブンから出たい人と、ゆらゆら目当てでヘブンに入りたい人とでまたも大変な混みあいっぷり。ぐったりしてアバロンへ。したらリハ中のCLOVERSの音が。大阪のアイリッシュバンド。うーんいいなあ。少し見てグリーンへ。

日暮れ時のグリーンがあまりに気持ち良く、ごろっと横になって聴いてたら、いつの間にか爆睡。でもぎゅっと寝たら、かなりすっきりしておなかも減ったので、友達がヘブンで買ってたラスクをもらってもそもそ食べる。

BUFFALO DAUGHTERやってたなーとホワイトへ向かったものの、気がかわってiLL×勝井さんを木道亭へ。でもえらい人が多くて、音を聴きつつ素通りして、ヘブンからアバロンへ行く道側からぼんやりと見る。ナカコーの静かな音に、勝井さんのバイオリンが美しい。

そのままアバロンでごはん。NGOビレッジにあった坦々麺が美味しすぎた。丁寧に作ってるんがうれしい。チャイを飲みつつ、周りの人と最後の晩だねーとか言い合ったり、しみじみ過ごす。

楽しく歌って踊りすぎて、何の曲やったとかあんまり覚えてないくらい。曲は良くて(ほんとポップ)、映像も凝ってて、ライブも最高で、空には満天の星って他に何が必要?エンディング映像では、今年のフジの会場の風景やニコニコ笑顔の観客が流れいて、この時が一番、あー今年も3日間最高やったなー。終わってしまうの寂しい…とかってぐっときた(横の兄ちゃんもこれはやられるなーって言ってた)。で「次はモグワイだよ」ってメッセージと「ありがとうお疲れ」ってメッセージがスクリーンに大写しに。ありがとうを言いたいのはこっちのほうだよ。

  • 少しだけUMPHREY'S McGEE

モグワイまで時間があったし、夜のヘブンに吸い寄せられるように少しだけ見た。夕方からホワイト〜ヘブンの移動2回目。決めのフレーズみたいのがあったり、メタルみたいなギターを弾いたりと、ヘンな展開が多い感じがした。しっかり見てたらもっと楽しかったと思うものの、モグワイは外せないのでまたもホワイトへ。

もうどこでも言われていることだけど、静と動(静寂と轟音ですね)の創りあげるモグワイの美しい世界に引き込まれてしまった(あのステージを見たら、誰でも少しはこういう印象を持つだろうと思うよ)。あんな爆音なのに繊細な感じがするのがすごい。体は疲れてぐったりしているのに(静かに立って聴いてるとなおさら)なんだか頭だけ冴えた感じで、音がくっきり聴こえて心地よかった。キリッと冷えた空気に、モグワイの音がはまりすぎていて(また照明もとても美しかった)野外で聴く(フジで聴く)モグワイの素晴らしさを感じました。個人的には前のフジのステージより良かったと思います。

ほんといい最後だった。音が止まってもなんだかぼんやりしてしまって、すぐに動くこともできず、またところ天国でだらだらして(夜は川からの蒸気がぼわっとしていてまたいい感じ)、やっぱり名残惜しい帰り道。すでにグリーンでは撤去作業が始まっていて、また少し寂しくなったりした。でもまた11年目で!see you next year!